9S IV 著/葉山 透 絵/山本ヤマト

読了。モグラ娘とブラコン妹のかけあいが面白いこの作品。商業化した同人サークルの超有名ゲームに類似している、と以前記述したことがある。それ自体、訂正したり撤回したりするつもりはないが、この作品はこの作品でしっかりとした世界観を作っているので今はもう、他の作品の影を感じることは無い。まあ、あちらが魔術と錬金術方面なら、こちらが疑似科学、という感じ。
 この巻は、前作の後編にあたり、奇想天外な方法で、謎の解決を図っている。しかも、単に謎や課題を解決するだけでなくて、その先、さらにその先へと話が展開していく。で、既存の作品にも繋がっていたり。
 次作で、また新展開となる。風呂敷は、そろそろ畳む方向になるのかな。