雑記

魚ではなく釣り方

『授人以魚 不如授人以漁』という言葉がある。
飢えている人に魚を与えるか、釣り方を教えるか。ただ、『この淵ではこのへんがポイントだよ』という教えでは他の淵では通用しない。魚の生態や淵の構造などを教える? 淵が干上がったら狩りをする必要がでてくる…
 そんなわけで、近代日本の小学校では読み書きそろばん、公民を教え『魚を釣りたくなったら図書館で釣りの本を読んで釣り方を学べる』ように教育し、ついでに『肉も魚も食べられずに飢えるようであれば行政に相談するように』という思想を教えており、魚の釣り方は多分教えていない。

しらんがな

「家が燃えてますねー 消火しますよー ジャー」
「おい、原因が分かってるのか。漏電なのか、天ぷら油のつけっぱなしなのか、それとも放火なのか」
「どれでも消火はいっしょですよー ジャー」


「耐火内装と、火災報知器と、スプリンクラーが必要ですねー」
「今回は漏電というが、電気設備を一新し漏電防止装置をつければ漏電しないから、耐火内装や火災報知器は要らないのでは」
「天ぷら油のつけっぱなしや放火、煙草の不始末の時に困りますよー」


みたいな応答で時間を浪費する。
なんていうか、
「交換しても交換してもバンパーに傷がつく。バンパーがなければバンパーが傷つくことは無くなるのでは」
みたいな発想の人が一定数いるんだよな。

市民目線

https://anond.hatelabo.jp/20231206173234

市民目線だと役場がリッツカールトンのような内装で、コンシェルジュが多数配置されてソファに座ってアフタヌーンティーをサービスされながらコンシェルジュが部署を回って折衝をし、お帰りにはマカロンセットをお土産にもらい、それでいて住民税はゼロな行政を希望してるってだけでそれ以上でも以下でもないかな。えっ?住民税はマイナスがいい?給料が増えると給付も増える?それを実現するのが行政の責任、嫌なら辞表を出せ。減った役所に人を集めるのが管理職の責任、無理なら辞表を出せ。そうですかそうですか。


「現有リソースだと、これしかできない」というのは肉屋を支持する豚なので皆↑のような行政を実現させてよね。引っ越しを検討するので。

MFJが頂点!?

https://realsound.jp/book/2023/12/post-1507333.html

青背からスニーカー文庫が成立し、それから富士見ファンタジア文庫が成立したあたりでは富士見Fの天下だった。MFJもHJもGGGもなかったけど。
それから電撃が躍進。ラノベブームを担った。オンライン小説の波が押し寄せたあとは狭義のラノベとは縁が薄くなっていたけどこういう状況になっていたのね。
内容でいうと『ゲーム感覚を取り入れた』『エロゲ絵師を呼んできた』、経営でいうと特約店制度を導入し平台を確保し返本率を減らし(おそらく)結果として大部数が見込めない新人作品や異色タイトルも出版できチャレンジを容易にした、あたりなのかな。ただ、なろう!がさすおにでブレイクしたときはさっさとデビューさせて話題を呼んだが、その後は…異世界カルテットに代表される初期の『異世界もの』、『オーバーロード』『この素晴らしい世界に祝福を!』『Re:ゼロから始める異世界生活』『幼女戦記』『盾の勇者の成り上がり』などは電撃以外からの刊行であり最近までは『スカウト*1』には不熱心な印象はあった。電撃大賞も16th 2009/02刊行の アクセルワールドの作者である川原礫以来大型新人は出現せず、 17th 2010/02 刊行「はたらく魔王さま!」、23rd『86』あたりがその後のアニメ化作品。豚レバーはオンライン小説を拾ってきた感はある。なお、根強いファンのいる青ブタの鴨志田一

第13回電撃小説大賞への応募作がきっかけで編集者の目に止まり、2007年7月に神無き世界の英雄伝でデビュー。

https://dic.nicovideo.jp/a/%E9%B4%A8%E5%BF%97%E7%94%B0%E4%B8%80

とのことである。
そんなわけで電撃文庫が大型書店の平台に巻き起こした小さな旋風は、なろう!の台風の前に吹き飛ばされた印象はなくもない。



あ、凡例つけるの忘れてた。

 

*1:出版社がオンライン小説を見つけて書籍化を持ちかけること

自称、運の良い人(再録)

以前の記事
https://rev.hatenablog.com/entry/20081026/p2
の微修正。DMM.COMの社長の話もこんな感じだよね。歩かない犬は棒に当たらない。

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 この話は何回か書いたかな。日記内検索で発見できなかったのでまた書くことにする。


 以前の知人に自称『運の良い人』がいた。そいつに言わせるとハガキを出せば懸賞が当たるし道を歩けば掘り出し物には当たるそうだ。
 で、話を聞いてみると雑誌やキャンペーンのハガキはマメに出し回答欄にはインプレや製品愛を書き込み、また日ごろからショップ巡りをしていて価格情報にも敏感であった。

 まあ、そんな感じ。
 なにも考えずに宝くじ買ってもなかなか当たらないだろう。「運が良い」と思われる人は情報収集、リソースの素早い投入、早期の損切り、を欠かしていないかもしれない。

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保険の話

https://izm-11.hatenablog.com/entry/2023/12/04/171617


一般的に、『金を集めて給付する』保険は公営で5%、民営で10%の費用が必要という話がある。だから『一般には』期待値はマイナスになる。
 だから、事故の際に数千万円数億円をポンと出せる大規模業者であれば、自動車任意保険を数百台分を毎年何千万払うより無加入で運行し事故時自前で払う説がある。年額一台保険料が10万円と仮定し保険会社の『費用』が10%と仮定すれば、500台で年間500万円が『費用』に消えることとなる。
 とはいえ、税務上だか経理上だか面倒なので保険加入が進んでいるという説はあるし、大規模業者だと保険会社からディスカウントが受けられるという説もある。また、自動車の保険は『料率』で決まり、同型車種の事故率で料率は決まる。カローラが7,BRZが10、テスラモデルSが15、ミッドのフェラーリが16だったかな。ロドスタが7。割高といえば割高だが、スーパーカー乗りは高い保険料をバリバリ払って道路をバリバリ走り、バリバリ事故ってバリバリ新車にするという都市伝説はある。


 家電製品などでも平均より壊れやすい品物や、壊れやすい運用の場合に『保険』は有用であり昔Thinkpadの延長保証は必須と言われていた。20世紀の頃かな。補償対象の縮小、製品の低廉化と強度の向上で不要になった印象だけど。自分の場合、『長く使いたい』大型家電は延長保証入るかな。ポイントで延長保証なのはメーカーの思う壺ってやつだけど。

コルセアのゲーミングチェアを買う

なんていうか、デスクワークには向かないと感じた。
ゲーミングチェアは自動車用座席を転用したものが起源であり、自動車用座席は運転の都合上、車体の構造上座面を沈ませ座席前方を上げて制動時のGを受け止め、また上下方向を低くしヘッドクリアランスを確保する仕組みになっている。また、コーナリング時に肩をサポートするため張り出しがある。ついでにいうと衝突時のムチウチ防止にヘッドレストが装備されている。首の両側の穴は5点式シートベルト用の名残だ。

デスクワークには正立からやや前傾が普通だが、少なくともこのチェアでは前傾機能はないので膝を抱えるような姿勢になる。このへん、ヨドバシで「ふあ~ラクチンラクチン」とやるのではなく、机に向かい、少なくとも机を想定してシミュレーションすべきだったか。


で、『休養を取る』という点では最高。160度、水平に近い状態に倒れるので『血が上った頭』が安らぐ。グリーン車以上である。ただ、ロッキングは10度確保されてはいるが普通の事務机では容易な座りながら『30秒休憩』と背中を倒す、には向かない。『ふへぇぇぇぇ、休もう』とレバーを引いてリクライニングして3分休む、そんな感じになる。このへん良し悪しだね。