http://d.hatena.ne.jp/taky/20050116/1105894321

他の先進国には文系・理系という区分はあまりありません。といっても、区分したがるのは人間の癖みたいなもので、別の区分方があります。アメリカでは

自由学術*1専攻
英語・英文学,外国語,文学,自由・総合研究,生命科学,数学,哲学・宗教学,物理科学,心理学,社会科学,視覚・演技芸術,地域・民族研究,マルチ・学際研究


職業技能専攻
農学,保健関連学,建築,ビジネス・経営,コミュニケーション,自然資源・保護,教育,工学,健康科学,家政学,法律・法規研究,図書館・公文書館科学,マーケティング・流通,軍事科学,防護サービス,公経営・サービス,神学
というわけ方が一般的なようです。ちなみに学位は

自由学術専攻→学問的学位
Ph.D(Doctor of Philosophy)
職業技能専攻→職業学位
D.Ed.(教育博士), D.B.A.(経営学博士), D.Eng.(工学博士)など
となります。修士以下も同じ。ただし Ph.D がM.A.=Master of Arts と M.S.=Master of Science に分かれます。(Bachelorも同じ)

日本でいう文系・理系の分け方と垂直なのが興味深いですね(数学・物理と工学、文学・哲学と法学・経営学が分かれている)

だから、例の話は、高校、大学で実学、職業に直結した、技能教育をヤレという提言は、凄く不可解。「目的意識の無い人間が、自由学術専攻」をとることが問題なので、技能が欲しければ、「職業技能専攻」を選べばいいじゃん。
 「動物がポストモダンな現代、通常の4年制大学と、専門学校を区別することは社会にとって不利益なので、資格を一本化しろ」という意見なのかしら。