構造改革でデフレが止められないわけを、経済板のひとが軍板のひとに説明

http://bewaad.com/20051108.html#p01
via
http://d.hatena.ne.jp/rna/20051108#p1

例えば先の大戦において日本軍が次のような問題を抱えていたことについては、ある程度のコンセンサスが得られていると思います。

陸海軍の協同がまったくと言っていいほど機能していなかった。
シーレーン確保の重要性がまったくと言っていいほど認識されていなかった。
失敗をフィードバックして再発を防ぐ体制がなかなか整備されなかった。
ロジスティックスが貧弱だった。
しかしながら、これらの問題が仮に存在しなかったとしても負けていただろうということについても、同様にある程度のコンセンサスが得られていると思います。

そのコンセンサスとは何かといえば、現在にいたる低成長は総需要不足の結果だということです。そしてその総需要不足をもたらしている最大の原因はデフレだということです。そこを見ずして先に並べたような政府支出の見直し、不良債権処理、職業訓練等の「構造改革」を進めればまともな経済成長が確保できると考えるのは、既述の陸海軍の協同等の改善があればアメリカに勝てたと考えるようなものです。あくまで、それらによって現状よりはましな負け方ができるでしょうけれども、というものに過ぎないのです。

 素晴らしい、分かりやすい説明。
 でも、ぶっちゃけていえば、小泉改革って、負けそうだから兵隊を南洋や東北から呼び戻す政策なんじゃないかな。勝ち目がないのに、ガダルカナル満州に兵隊貼り付けておいてもカワイソスでしょ、って。
 日本は色々夢を持っていて、そのなかの一つに、東京の繁栄が地方に波及していく、というものがあった。で、既にその夢は消えた。地方への投資という、大きな需要が消滅したのだ。だって、成長しないと、みんな思ってしまったから。抽選前ならクジを買う人だって、クジの抽選が終わったらクジ買わないでしょ*1

*1:ITバブル、株バブルを、「宝くじの抽選券を競売で買う現象」と言っていた人がいたな