コミュニケーションスキルというか、スキルの話

 なんか、言葉の定義遊びが楽しそうで羨ましい今日この頃。

 根本的には、
・与えられた条件で上手くやるのがスキルだ
派と、
・与えられた条件を変更するのもスキルだ
派の争いっぽい。
後者の変形として、
・与えられた条件は変えられないが、それを補うのがスキルだ
派がある。
これは、
・パンがなければケーキを食べればいいじゃない
という、マリーアントワネットメソッド、という。



 自分の認識では、人間は、混沌という敵を前にして戦っている兵士だ。銃を撃つのが上手い人もいれば、ヘタな人もいる。ちいさな塹壕で、敵の大群を前にし、悲鳴を上げている集団がある。敵は強大だ。撃っても撃っても押し寄せてくる。彼らは土嚢の隙間から、必死で7.7mmを撃つ。彼らの悲鳴にせせら笑う声。
 「あなたには、スキルが足りないの。敵弾は避ければ当たらないし、機関銃が無ければ狙って当てなさい。弾が無ければ、一発で二人殺しなさい。小銃と塹壕で敵を追い返せなければ、死になさい」
 そういう人間に限って、装甲車から7.62mm弾を毎分800発の速度でばら撒きながら、無限軌道で前進し、それでもって、必死で頭を下げて匍匐前進する兵士を不様と笑うんだ。