二酸化炭素の危険を指摘した話
http://d.hatena.ne.jp/suikyojin/20061231/p1
酸欠の危険性というと、大気中の二酸化炭素濃度が100%近くなったための窒息死と考えやすい。だが、実際には、大気中の二酸化炭素濃度が2%程度で中毒症状が出て、10%程度で命にかかわる。ドライアイスを扱う場合には十二分な換気を行う必要があり、「換気を行わない」などというのは、全く論外。
産業中毒文献検索では、数例。
窒素の扱い
http://ln2.nucl.nagoya-u.ac.jp/#1
二酸化炭素は、M事件で使われたサリンのような意味での『毒性』は無いけれど、窒素のような不活性でも無いので、注意がいるよ、というのが元のエントリーだと思うのだけど、予想外に展開している。
http://d.hatena.ne.jp/suikyojin/20070110/p1
…面倒なので検索はこの辺にするけど、
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20061229_dryice/
という警告が、
換気を行わないと酸欠の危険性があり、また、高濃度の二酸化炭素は中毒症状を引き起こすので、十分な換気と、誰か大人の立会いのもとでの取り扱いが必要です。
であればよかった、という話なのかな。
CO2ナルコーシス(Carbon dioxide narcosis)
http://www13.plala.or.jp/thoraco/homework/0025.html
1.概念
高炭酸ガス血症により意識障害を伴い、中枢神経症状を伴う病態をCO2ナルコーシスという。肺のガス交換器の処理能力を上回るCO2が生産されると、CO2が過剰に蓄積し、高炭酸血症を来たす。すると、CO2の血管拡張作用(頭蓋内圧亢進作用)によって頭痛が生じるとともに、中枢神経抑制作用を来たす。同時に呼吸中枢も抑制されるのでますますCO2が蓄積するという悪循環に陥る。
2.原因
多種多様であるが、基礎疾患としては慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎など)、気管支喘息、結核術後など肺に気質的疾患がある場合が多い。その他の原因としては、神経筋疾患、脳神経疾患胸郭変形などがある。誘因としては、呼吸器感染症、うっ血性心不全、手術侵襲、気胸などである。もっともわかりやすいのは、間違って(あるいは自殺目的で)高濃度のCO2を吸い込んだ場合である。
粘着気味だけど
ドライアイスの注意
http://www.jade.dti.ne.jp/~bosai/dryice_qa.html
4.ドライアイスをお湯の張ったバケツに入れて、学校での舞台演出に使いたいのだけど可能ですか?
専用の機械を使わない限り、あまり効果はありません。何故なら、バケツから360度全方向に煙が逃げて必要な部分まで効果が届かないからです。また、バケツ程度の水量ではあっという間に水温が下がり、演出に使えるような煙が出ないからです。弊社では専用の機械をレンタルしておりますのでそちらをお使い下さい。どうしてもご自分で作りたい場合、下記のこつを参考に簡易な煙出簡易装置を創ってみてください。(そのままよりは多少効果が出ると思います。)
・ お湯は75度以上を保つ。 (ドライアイスとの温度差が150度くらいないと効果は半減します。)
・ お湯の量は50リットル以上を1つの容器内に用意する。
・ 容器の蓋に直径100ミリから80ミリのホースを取り付けておき、ドライアイスをお湯へ投入してから蓋を閉めるとホース先端から白煙が噴出します。この時体積が750倍に膨れて多少の圧力が生じるのでホースの継ぎ目はシーリングをし、蓋と容器の間はパッキン等を取付、煙が逃げないように予め加工が必要です。
・ ドライアイスは表面積を確保するためタバコの箱大に小さくカットしておく。また、お湯の量に対して10%程度の重さを使用する。
・ 必ず軍手等をはめて取扱には注意する。