思春期の延長について

http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20080207/p1
"エリクソンの発達段階"を出している人に、なにかいうことは無いかもしれないけれど、でも書く。


 人間には、翼がある。翼があると翼人か。欲がある。というと、御幣が多い。語弊。息を止めると二酸化炭素が溜まって苦しいし、火に炙られると熱い。それを統合すると、酸素への欲望というのだろう。そういう意味で、人間には、交流への要求、たぶん、基本的には「切断への不安」「アイデンティティーの欲求」が存在するのだろう。


 なので、大家族・部族、日本的な会社、(広い意味での)宗教、そういうものに溶け込むことは、不安の解消には有効ではある。しかし、コフート的(?)な欲求、「大勢から賞賛されたい」「世界の全てを知りたい」という欲求を満たすことは、共同体の全員に与えることは出来ない*1。ので、どこかで欲求の一部を「断念」し、趣味にリソースを投入することが推奨される(こともある)のは、行き場の無い欲求がフラストレーションにつながり、不適当な行動へつながると考えられる(こともある)からだろう。


 欲動を十分社会化し、その上で過剰になった欲求を趣味によって解消するのは、それなりに讃えられることだろうし、否認とか逃避に基づくものであれば、社会性という点で問題になるだろう。

*1:1000人規模の中小企業の社長でも、だから、次は勲章とか業界団体の主幹とかを目指す(こともある)