お金と向き合わない人たち

http://d.hatena.ne.jp/tomonya/20051121#p1

 が、反面、お金とまじめに向き合うことをしない。向き合うことを拒否していると言っても良い。その頭の中には、インフレも資産の考え方も郵貯国債のことも固定されていて、概念が存在しないか、概念が存在していても向き合うことがない。目の前で数十年に渡るインフレを経験しているのに、インフレのことがわからない。元金保証の裏に隠れている巧妙な罠を、説明していても理解しない。恐らく、理解できないのではなく理解する気がない。

 信仰、なのだろうか。
 そういう意味では、「神は偶像に宿らない」という信仰のほうが、偶像に宿るとする信仰より純粋なのかも。「おかね」という神は、少なくとも、紙幣と中央銀行と国力(軍事力)の三位一体なので、紙幣に祈るのではなくて、せめて「おかね」に祈ればいいとおもうのだ。



三菱の話

 工場長がのんびりと「20年の殿様商売体質ですから、直すのには20年ぐらいかかる。ただ今回の不祥事できっかけが出来たのがよかったと思うんですよ」といってるのを聞いて、さらにノックアウトされた。つまりこの言葉が、「この会社は潰れる(現実的には吸収されるんだろうけれど)しかない」という引導を渡しているという自覚がない。これが大企業なのかな。

 日産は、外人社長で変わったけれど(もし、変わっていなかったらダイエーと同様に解体されていた筈だ。当時、2兆円負債コンビとして名をあげていたし)三菱は外資が逃げ出したもんな。