歌ってよ、聖なる歌を。現実というノイズを掻き消す程に。

http://d.hatena.ne.jp/crow_henmi/20051104#1131058604

こうした「教養小説の失権によるアンチ教養小説の台頭」と、笠井潔東浩紀が語っていた「探偵小説・SFの勃興」が巧く時期的にもテーマ的にも重なるので、それを適当に重ね合わせたら、今のラノベとかファウスト系のスタイルのバックボーンみたいなものが何とはなしに語れないかなあ、とか、思ったりもしたのですが。どうなんだろう、という話です。ただこれ、僕如きでは手に余るのですが。

 昔は神とか理想とか未来とかが、聖なる歌を歌っていて、ノイズを打ち消してくれたけれど、どうも最近声が小さくなったらしい。ノイズに耐えられない我々は、美少女の萌え萌えソングを聴くか、ノイズまみれの(中略)を聴くか、それともノイズレスなルールベースの物語に没入するのだ。あ、RPGはデジタルなんで、スイッチング歪みや高調波ノイズが気になる人には気になるらしい。