ゲームの構造

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もちろんスコアアタックの楽しさが無くなっていないように、集める楽しさやストーリーを追いかける楽しさが無くなるわけではありません。楽しさの原理として、空白を埋めたくなる欲求、続きを知りたくなる欲求は不変のものです。この10年はその構造で我々ゲーム開発者は食うことができました。だがそろそろ作る側も遊ぶ側もしんどくなっていて、かといって最初の10年の構造(スコアなど)に先祖がえりするのも難しい。だから新しい構造を考えなければならない。今後3年ぐらいで転換するイメージじゃないか。

 ゲームファンという、ひとつの個体が存在し、個体の内部で経験を蓄積し、その経験が性向を決定し、主流となるゲームを定めているわけではない。購入するのは個々の人間である。少子化が進んでいるとはいえ、少なからずのコドモがマーケットの対象となり、成長とともに、少なくないオトナがマーケットから外れている。

 今、見ているのが動かない「河」なのか、流れていく「水」なのか。ゲームに飽きているのは、ゲームをやり続けたマニアなのか、ゲーム的な娯楽に溢れたセカイに生きる、若い少年達なのか。