欲求と不安

 欲求、という言葉は、機能的には、「進化」と同じくらい便利だけど、そのメカニズムにはちょっと疑問がある。
 単細胞のゾウリムシは、動いて餌を食べる。
 単細胞、ということは、ある意味、トランジスタ一個のコンピュータである。ないけど*1。単細胞のゾウリムシですら、いろいろな行動をするのだ*2。それを考えると、欲求→(モデル作成)→到達、より、不安*3→(ランダムウオーク)→解消の方が、分かりやすい気はする。ゾウリムシに、ゴールに着いたら餌をあげるぞ、と言っても分からないだろうけど、「ゴールしないと、嫌な刺激を与えるぞ」と言えば、ゴールするかも。


 と、長くなったけど、所属するコミュニティーを超えた、「承認欲求」、そして、アイデンティティー拡散に対する不安は、近代の産物かも、と思った。

*1:細胞内微小管の構造で演算しているという仮説あり

*2:参考 http://www.biol.tsukuba.ac.jp/cbs/sotsuken/1999graduation/960887/960887.html

*3:不満・劣等コンプレックス、など