要するにキャズム理論なのだが

えー、新世代機の保有率が0から100に移行するとして、じゃあ、マーケットが0から100にリニアに移行するかっていうとそういうことはあんまない。

5%とか10%の頃は、「今後が見込める」派と、「まだ環境が十分ではない」派が混在するのでそこまで劇的な変化は生じない。これがある程度、30%位になってくると激変する。なんていうか、開発費っていうのは次の製品に投入する程度の視野の狭い開発費もあれば、5年、10年、さらに長い年月を見据えた視野のものもある。新型車のダッシュボードのデザイン、なんていうのはそのクルマで終わるものかもしれないし、新型エンジン、VG型VQ型というレベルになると初登場から終息まで20年を超えることもある。それだけ大規模な投資が必要なので、たとえばICEに将来性が見込めないとなると投資が控えられることになる。するってぇと、開発部自体が解散したりもするし、製造ラインを廃止することだってあるだろう。
 SRL自体には一定の長所があるが、これまでのような値段でこれまでのような数量が売れないとなると、高価なレンズシステムを更新し続けることは無理だろうしなー。自動車も、内燃機関エンジンの開発は進んでいるだろうけど、シリンダーブロックから開発とか、トランスミッションの新規開発とか、そろそろ投資どんなもんかなー。