逆張りの逆張りの逆張り

"腹腔鏡手術:3人死亡"
http://mainichi.jp/select/news/20140424k0000m040011000c.html
えーと、医療行為は、なんていうか、「悪天候時の災害救助」みたいな印象を持っていて、事故を起こすことだってあるし、救助に向かっても助けられないことだってある。理論的には、過失が無ければ事故は起きない平常時の輸送とは異なるのだ。たぶん。


しかし、この件、いろいろ歯切れの悪い形容が多い。

同課によると、この報告書は「必ずしも医療ミスによる死亡事故とは言えない」とした上で、「新しい手術方法のメリットとデメリットについて、患者への説明が十分に行われたという記録がなく、院内の倫理委員会での承認もなかった」と問題点も指摘した。

 報告書は、1例目と2例目の手術が行われた際、新しい術式を採用する際に院内の倫理委に諮るというルールがセンターになかったとも指摘。「今後、腹腔鏡手術を行う際は倫理委の承認は必須」としたが、センターは同手術は既に一般的な術式だとして、3例目の手術についても倫理委の承認は得なかったという。

 そのほか、3例で腹腔鏡手術の保険適用が申請された妥当性についても、県は「(可否は)第三者委に委ねる」と繰り返した。センターの事故調の報告書は1、2例目について「適用外」との趣旨の記載が残されている。

"慈恵医大青戸病院医療過誤事件"みたいな案件でないかと毎日新聞は考えて、外堀を埋めてきている雰囲気。
引用1:『報告書が説明記録が無いという問題を指摘』
引用2:『報告書が、倫理員会の承認を得ていなかったことを指摘』
引用3:『報告書には、保険適用外と記載』
と、報告書を引用し、毎日新聞自体は憶測を(たぶん)述べていない。


ある程度、好奇心は満足したので、新しい術式を採用するに至った心境を想像し、さらなる逆張りをしてもいいのだが、面倒なのでパス。