このへんの温度差が気になる。

医療関係者は、いままで「医師が何人足りない」という話はしても、「NICU1床を維持するのに年間いくら必要か」という考え方をしたことがないのである。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090325/141019/

NICU1床あたりについて、PTでは、診療報酬などの収益と、医師・看護師の給与、薬品費、診療材料費、福利厚生費、維持業務委託費などの費用、建物の一定の床面積等についての減価償却費を計算した。その結果、4200万円の支出に対して、収入は3300万円で、900万円の赤字が出る構造になっている。さらに都の運営費補助金を投入してもなお1床当たり700万円以上の赤字が生じていた。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090325/141019/

実は日本の手術に関連する診療報酬点数については、世界的に見てもあまり例のない緻密な原価計算が永年に亘って報告されています。

http://lohasmedical.jp/blog/2009/04/post_1681.php

そして、診療報酬点数そのものは、常に推奨される半分から三分の一以下で答申されるという状態が続いています。ある意味で原価は無視されているわけです。