言葉の話

統合失調症

元々ドイツ語のSchizophrenieに対する訳語として、日本では明治時代に精神分裂病と訳された。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%A4%B1%E8%AA%BF%E7%97%87

本来、精神分裂病の「精神(phrenie)」は心理学的意味合いで用いられた単語であり、「知性」や「理性」を現す一般的な意味での精神とは意味が異なる。ところが、「精神分裂病」という名称が日本では「精神が分裂する病気」→「理性が崩壊する病気」と誤って解釈されてしまうケース(統合失調症患者であっても、理性が崩壊するとは限らない)が見られた。患者・家族団体等から病名に対する偏見が著しく強いという苦情が多かった。そこで、2002年に日本精神神経学会総会によって英語のschizophreniaに対する訳語を「統合失調症」にするという変更がなされた。

名称変更でかかった費用の一部は治療に使われる抗精神病薬を販売している外資系企業から提供されたという

精神分裂病は、たとえば「基地外」のような罵倒語ではなく、医学用語であることは医学の専門家でなくてもわかると思うが、まあ、そんな感じ。