http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20081113/p2
学校という場では、ある程度教師による強制力が認められても良いと考えている。
一切の強制力の行使を禁ずる、という考え方もあるだろうが、教室の後ろで暴れている生徒を掴んで生活指導室に連れて行くような行為を禁ずるなら、警察の介入を要請することになる。もちろん、口頭による指導で静止できない教師の指導力不足だと考える人も多いだろうが、であるなら、採用時にその技能を確認しておいたほうが便利だとは思う。
原則的には、体罰禁止派なので、捕まえた生徒を殴る、叩くとか、頭を掴んで壁に押し付けて痛みを与える行為は容認すべきではないと考えている。ただ、制圧の際、揉みあって体が当たる行為は発生しがちなので、行為に問題がなければ結果については、「行為を容認した学校、自治体」の責任とし、もちろん、制圧した生徒を殴る蹴るなどした場合は、行為者の責任とする、そのへんで妥協するしかないかなと思っている。もちろん、合法的行為と称して、警察官が逮捕時に殴る蹴るを行ったり(米国で、白人警官が黒人被疑者によくやるらしい)、制圧した被疑者を長時間押さえつけて死に至らしめる事例もあるけれど。
今回の事例は、生徒側・検察側としては「教師が、生徒に苦痛を与えることを主目的とした行為を実行し外傷につながり、それは教育の範疇を超えるため、傷害に当たる」と判断し、教師側は「生徒の行動を外力により制止しようとし、その結果として外傷に至った偶発的行為であり、傷害には当たらない」と判断したんじゃないかな。
ちょっと追記
http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20081113/p1
こちらは、数学の計算問題の話。
「数学の成績がややアレゲなお子さん」に対して、モラルが足りないだの責めたり、テストの点が遅れたら日勤教育をやったりと、そういう無意味な行為をせずに、彼の解答プロセスをチェック、ボトルネックというか「weakest Link In The chain」の改善を推奨している。
どうすればいいんだろ
判決によると、男性は昨年6月、男子生徒が食堂でカレーライスをテーブルにまき散らし、片付けずに外に出ようとしたため「食器を片付けろ」と首をつかんで押し戻し、1週間のけがを負わせた。男子生徒は「ばかなやつだ。学校にいられなくしてやる」「首だ」などと発言していた。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20081113-429100.html
教師の指導力不足なので、日勤教育をやれば生徒が言うことを聞くようになるんだろうか。
まあ、口頭での制止に従わない生徒は、通学するに及ばず、というのが人権的なのかもね。