昔の話の続き

 プリミティブな「善」「悪」は、新石器時代に確立した人間の進化心理学的形質にfitした規範で、100人位の集団にFitしていると思われる。一方、1000人、10000人という集団になると、何らかの規範なくして統制は困難だろう。規範が生まれ、その抑圧に反抗的/非協力的な反規範が生まれる。人間には、カリスマに同調する機能があるらしいので、規範に従うというのも、それなりに適応的らしい。
 プリミティブな「善」「悪」は、そういうわけで、100人の村規模の出来事には有効だけど、それ以上の規模の事象には、うまく適合しないっぽい。1000人、10000人、一億人を統合するためには、規範を制定し、規範自体を改定していくしかないと、概ね思われている。