差別について。

http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20070925#p2
横道に反れた感はあるが、少し応答。


氏との議論が噛み合わないのは、氏は「無限の自由を(但し、良識の範囲内で)」「差別の無い世界を(但し、良識と現実の範囲内で)」という表記を好み、私は、ゼロと100のどこかに妥協点がある、そういう表現を好むところにあるのかもしれない、と思った。


 「蚊を叩くのは、蚊の差別じゃないか」とか、ログをひっくり返して、これは差別表現じゃないか、とか、そういうのは、多分、不毛なやり取りだと思う*1。全知全能の神は、自分で持ち上げられない岩を作れるか、という設問も、同じくらい不毛だと思う。
 差別の問題は、当人達にとって、それが合理的である(ように見える)、ということにあるのではないか、という思いはある。人間の、プリミティブな認知は変えようが少ないので、だからこそ、法、国家、憲法を通じて、解消していく他は無いのかな、という感じ。

*1:Tシャツ問題といって、体の大きい人に大きなTシャツを与えるのが平等か、それとも同じ大きさのTシャツを与えるのかが平等か、という問題がある。これを解消するために、ポルポトの平等、つまり、平等に銃弾を打ち込む、という解決策はある