医療大戦略

 バスの窓から、シャッターの前で屯する人達が見えた。
 バス待ち?とか思ったが、停留所じゃないし。年齢・服装など、状況を推察するに、開店前のクリニックの順番待ちなのだろうか。
 なんとなく、戦車を囲む歩兵に見えた。


 戦車は有効だが、歩兵と切り離されて、囲まれると袋叩きに合う*1ことは、第一次大戦からの戦訓だ。戦車は戦車を倒し、歩兵は歩兵を拘束する。
 いまの医療制度を見ていると、戦車兵も歩兵も、独立採算の出来高払い、みたいな雰囲気。あっちで戦車がでた、こっちにもでた、と、戦車はひっぱりだこ。それだけでなく、西に機関銃座があれば、位って多目的弾をお見舞いし、東に敵戦車部隊の見込みといえば、威力偵察をして心配ないよと励ましてやり、休む暇もない。でも、敵を撃破しても、一発十数万(?)の、多目的弾頭代にもならないし、ガソリン代もかかるし、いや、普通軽油だけど、なので、戦車は増えない。敵を撃破できないと、軍法会議


 信号が青になり、動き出すまでに、そんなことを思った。

*1:フルボッコと呼んだほうがいいか?