http://d.hatena.ne.jp/o-tsuka/20060711#p1
> いったい1960年以降、米国以外の先進国で、軍事力が行使できるからといって戦争をした国がどれほどあるか
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20060709
アメリカ以外のG8諸国のここ30年ほどの戦争を見てみましょう。
* イギリス……フォークランド紛争当事者その他いろいろ
* カナダ……「不朽の自由作戦」参加その他いろいろ
* フランス……湾岸戦争参加
* イタリア……イラク戦争参加
* ドイツ……ユーゴ空爆参加
* ロシア……アフガニスタン侵攻、チェチェン紛争その他いろいろ以上、まったく戦争をしていない国は日本しかありません。その他、オランダやスペイン、オーストラリア、韓国といった国も常連の参戦国ですね。
「どれほどあるか?」「これほどある」というレトリカルなものと解釈。
ともあれ、「国連軍なら、国連軍ならなんとかしてくれる」とか「戦争は不幸をもたらす。こちらが攻撃/反撃しなければ、戦争にはならず、不幸にならない」みたいな、超越者論法はみていてあんまりおもしろくないのは仲間はずれ感というものなのだろうか。私個人としては、「ミサイル基地の先制攻撃を行なう意思を国際社会に公言すること」は、あんまし日本を幸福にしない行動で(少なくとも今現在は)、日本独力で、侵攻攻撃兵力を整備することは、結構コスト高になるため、広範囲な計画の立案、柔軟な兵装の整備、そして慎重な外交的発言、という、現状でいいかと思うけど。うーん。そういう意味では、憲法も、改正というオプションをちらつかせるのが一番有効な使い方かも。
旧ユーゴにしろ、クェートにしろ、国連がどれだけ役に立ったのか、考えてみるといいんじゃないかな。
日米安保の法制論を出してくる人も、日ソ不可侵条約の末路を考えてみればいいと思う。
まあ、テポドンが1発だけ、日本のどこかに通常弾頭付きで飛来したときに(可能性は極めて少ないとおもうけど、それでも、北朝鮮軍の本土上陸よりはありそうな話)、現状日本にどういう選択ができるだろう?
「先制攻撃されたら終わり」だから終わり?
「一発だけなら誤射」?
「憲法改正を図る自民党政権の陰謀」?
「無制限の生の肯定を」デカルト?
「国連に提訴」はいはいそれで?
「二発目を撃ったら、自衛の為にミサイル発射基地を攻撃する」
という選択ができなければ、何発撃たれても
「もう一発までは、誤射かもしれない」
といい続けることになるかも。
あ、でも、
「北朝鮮がミサイルを撃ち込んだらどうするか?」
「侵攻を開始する!但し日本へ」
という国もあるので注意しなきゃ。