トリガー・ハッピー・テキスト・ライター

 文章の書き方について、随所で見かける。ただ、文章術というのは大戦略*1の一環なのだ。改行の入れ方、Tagの使い方という個々の戦術論、テーマの選び方、小説を読んで文章力を補給しよう、などという戦略レベルのもの、さらには自己実現のためのBlogの位置づけ、という政治レベルのもある。
 本来、前線での戦闘には背後の兵站が前提で、外交圧力には軍事力、つまり鉄砲を担ぐ兵隊が前提となる。だから、上から下まで筋の通ったドクトリンを比べることなしに、こっちの戦車の大砲はこっちの戦車よりちょっと長いから強い、こっちの飛行機はこっちの飛行機よりマッハどれだけ速い、なんていうのを比べるのは、オタっぽくって楽しい。また、他人の戦略論に、それは戦術を無視していると非難し、他人の戦術論に、戦略が大事だよと難癖をつけるのも、ネットの醍醐味だ。
 あ、近代戦は、一日何十トンもの補給を前提としている。読み書きのリテラシーが無くても、続々と補給される弾薬を、司令部の指示に従い、前の方に撃っていれば、もうトリガーハッピー。後ろから配給される弾丸を、M16に装填し、前の方に撃ちまくる。それは、補給線を確立し、策敵を行い、戦いを遂行する能力とは違うような気がするが、相対主義者からみれば同じことなんだろう。
 Webのジャングルで、ありふれた言葉をマガジンに装填し、遮蔽物から無防備な誰かを発見すると、セレクタをAUTOに合わせて射撃する。また、誰もいないと思って草むらで大声で歌うと、周囲から一斉射撃を浴びる。ジャングルは地獄だぜ。AA略

*1:大戦略をつくっても会社がつぶれちゃうのは皮肉だね