脱落した日本半導体産業

http://home.att.ne.jp/sigma/satoh/diary.html 2005年12月24日
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国内半導体メーカは世界的には高精細競争では1か2サイクル遅れているのですが、国産半導体が世界を席巻した時代を忘れられないようです。成功体験で現実が見られなくなる典型事例になっていますね。ソフトウェアの研究をしている立場からみると国内ソフトウェア業界には先がないように思いますが、それでも国内半導体業界よりはまし。半導体は1000億円単位で最新工場を作れるか否かなのですが、その資金余力がある企業は皆無。また、高精細競争は一度脱落したら二度と這い上がるチャンスはないのですが、一方のソフトウェアの方は一発逆転のチャンスがゼロではないですから。

 エルピーダとかが出来たころ、メモリ合同なんて意味が無い、製造は製造で合併し、設計は設計で、という意見を見た。半導体産業は、高付加価値製品については知的所有権が無かったこと、汎用品製品は韓国などの追い上げ、それが没落の原因だと思っていたけれど、Micronみたいな例もあるし、資本規模の差ということなのかな。