「ノン・プアコンプレックス」

ノン・プアコンプレックスを、就職活動を終えた人より。

http://d.hatena.ne.jp/anmonia/20051226/p2

わりとリンク先の反応とか見ていると驚きをもたれているのでそれがむしろ驚きだった。もうこのような状況って就職活動では定着しているから。すでに就活マニュアル本とかでは想定問答例も書いてあるしね。なんでもストレス耐性が低い「イマドキの若者」の精神的な強さをチェックするのだそうな。

んで、相手の望むような「苦労」体験を話さなきゃいけないわけだが、これが面倒で結局のところ相手が引かない程度の予定調和な「苦労」を話さなきゃいけないわけである。「こんなやつは雇えない」と思わせたらおしまいだしね(ちなみにマニュアルには「面接官に「やむをえないな」と納得してもらえるような失敗談が適当」と書いてある。もうそういうことなんです。)。

考えたことは結局のところ、「学歴」という指標への信頼が揺らいだ分、そういうものを指標にしようとしたのだろうなということ。最近良く聞かれるようになった「人間力」というのもその類ですね。それが自分の労働力という商品を相手に売るための判断基準とされるに至った以上、他のライバルとの差異をつけるため、「変わった苦労」、「オリジナルな体験」に駆り立てられる人たちが出てきても当然でしょう。