"現象系エネルギー、名作系エネルギー"

ええと、定義としては現象系は 「良否問わず共通知識として浸透しやすい作品」 で、『月姫』 『ひぐらしのなく頃に』 『Kanon』 あたり。名作系は 「完結度・完成度の高さからある程度の知名度を得ている作品」 で、『家族計画』 『ONE』 『君が望む永遠』 あたりか。あんまり突っ込まれると弱いので注意。結果から来る定義自体の差が問題というより、それぞれが内包する性質とその影響力の違いが問題というか‥‥‥説明しづらいな。作品世界の開放度や議論性でもあるかなと思うのですが。これとは別に 「時代の波に乗っていた作品」 、商業系という定義もアリかな。 『ToHeart』 とか。

 Thx.
 構成っぽい観点。作品には、"閉じる"ことで完成度を高めるやり方と、"開いておく"ことで、普遍性を高めるやり方がある。見方を変えると、閉じ方を愛でる作品と、開いた世界でキャラクターの活躍を愛でる作品とがある、ということになるかな。"閉じた"完成度の高い作品で名前を売っておいて、"開いた"娯楽作で数を売る、という戦略も、もしかしたらアリなのかもしれない。
 マーケティングっぽい観点。ハイプ曲線でいう、イノベータ?向けの作品もあるし、キャズムを超えて普及する作品(作風)もある。っていうか、THだのKANONだのは、泣いて萌える作品を求める市場それ自体を開発したような気もする。はじめての何とか、なんかはどうみてもアーリーアダプター向けの作品だったし。何がアーリーで何にアダプテーションするんだろう。ショタものは、イノベーター向け。何のイノベーションなんだろう。
 時代の波。やっぱり、一番影響力をもつのって、時代の一歩先くらいを歩むものだ。時代の10歩先をいくと、大衆の目には見えないまま、影響を与えられずに時代は過ぎていって、通り過ぎた後に再発見されてしまったり。
 と、徒然に書いてみた。