戦車不要論

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 ここで,質問ですが,機動力・攻撃力が充分なら装甲を少々薄くしても数を増やす(ある程度,
兵の犠牲が増えるのは,容認!)という考え方は,戦闘用車両に関しても妥当なのでしょうか?
つまり,困ぺい糖様のおっしゃる,武装ヘリの運用法を,地上にも当てはめるわけだ。 私が兵
なら重装甲車に乗りたいと思いますけど。

 敵MBTと対戦車戦闘が(なんとか)できる戦車を、狭い意味での戦車(=MBT)と呼び、そうでないものは歩兵戦車とか駆逐戦車とか突撃砲と呼ぶ。「少々」が、どの程度「少々」なのかはわからないけれど、120mmAPFSDSを防御できない戦闘車両は、現代のMBTとは呼ばれない。第一次世界大戦塹壕を突破し、第二次世界大戦電撃戦の立役者となって以来、地上戦の先頭には戦車が立つ(とみんな思っている)。そして、戦車に対抗するには、戦車しかない、と大概の人は思っている*1。だから、MBTを作らず、駆逐戦車や歩兵戦車や突撃砲で間に合わせるというのは、機甲戦術を根本から変える勇気がいりそうだ。湾岸戦争や、イラク戦でも、あれだけの航空優勢の中でも戦車戦は行われていたし。

 なので、戦車がいる(かもしれない)、バンカーがある(かもしれない)、RPGをもった歩兵がタコツボに潜っている(かもしれない)状況では、誰が前に出るの?という話。

*1:勿論、輸送途中で破壊したり、集結地に阻止攻撃を施行したり、近接航空支援で倒せればそれに越したことは無い、と思っている