ラノベは作家買いが少ない?

htt://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/TODAY/2005_08.HTM#d05_0

 ライトノベルは作家で買う人が少ない、というのはよく聞くのだけど、じゃあ、他の書籍と比べて作家以外のどういう要素が売り上げにどのくらい寄与してるのかというのはちょっと興味があるなぁん。


http://www.enomotoaki.com/blog/archives/000203.html

私も全ての書店をチェックしていたわけではありません。
しかし、これはライトノベルジャンルにこだわらないのですが、作家コンプというのは実に非常に少ないのです。繰り返しますが、私もかなりの本好きだったのでこれはびっくりしました。

さらにライトノベルの場合は、レーベルやシリーズにファンがつき、作家には興味が無いという人が
他のジャンルより、多いという実感があります。

このへんは、きっと編集部がアンケートを取って調べて、そんでもって他の部署と比較したデータがある筈だ。きっとある。想像だけど。また、大手ラノベサイトでアンケートとったりすれば、偏った母集団からのデータは集まるはず。

 ちなみに、自分も作家コンプは少ないかな。作家コンプしたくなる作者と、そうでない作者がいる。その理由を記載してみる。


 要するに、芸術品がソリッドでマッシブで完全なるものだとすると、ラノベとかエロゲは、いい意味でも(中略)、工業製品に近い。アーティストとしての役割だけでなく、プロデューサーとかディレクターとか、そういう役割が重要であり、「企画」それ自体の重要性が増している。これは、別の名前で言えば、ブランド、というものか。ピカソの絵は、ピカソが考えてピカソが下書きしてピカソが塗って、それで珍重される。寅さんは、渥美清が主演して、山田洋次が監督をすれば、寅さんになる。スターウオーズは、ルーカスが監督をして、ベイダーの被り物があれば、スターウオーズになる。ドラえもんは、誰が監督をして誰が声をあてても、ドラえもんだ。
 ピカソの、とある絵を好きな人が、他の絵を見に行くという消費行動は自然なことだ。でも、スターウオーズを好きになった人が、他のルーカス監督作品を見に行くかどうかは定かではない。ドラえもんに感動した人が、脚本家や監督を調べて、その作品を見に行くかどうかは・・・やはり定かではない。
  

 ということで、作家性が占める比重が、低下している今日この頃なので、作家買いの少なさ、そして、作品をプロデュースするレーベル買いの増加、も頷けないことではない。