いじめ、その1

http://d.hatena.ne.jp/activecute/20050802#1122977288

あのね、いじめは個人的な問題っていうけれど、いじめが起きやすい環境とそうでない環境があるのよ。これまでの研究でわかってるの。そこから、いじめを減らすためにどう条件を組み合わせればいいのか考えるのよ。

ttp://d.hatena.ne.jp/gachapinfan/20050802#p1

こういう考え方だよな、やっぱり、うんうん。

 に対して、ちょっと反応。

"レジデント初期研修用資料"というサイトの、2005/6/22の記事が、"いじめはなくならない。 "という書き出して苛める側の論理を書いていて興味深い*1
http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2005/06/index.html

複数の研修医を擁する職場では、まず上級生-研修医が一つのチームにまとまらないと、話が前に進まない。チームにまとまるということは、すなわちお互いの力関係をはっきりと認識するということだ。

下級生から信頼されるには、「いつかはこの人のようになりたい」と思わせるだけの技術と人格とを、上級生があわせて持つ必要がある。全ての上級生が、下級生から信頼される技術と人格とを持ち合わせているわけが無い。上級生と下級生、両者の力関係が自然に形成されない場合、恐怖を用いて「分からせてやる」必要が出てくる。

いじめは、自分たちの属している集団の境界線や、その内外をはっきりさせるためにおこる。いじめられる者は必ずひとりに決まっている。そのひとりは別に誰でもいい。いじめている側の全てが必ずしもいじめられている者を嫌いだとは思っていない。しかしチームの維持のためには態度を共にする。

まとまったチームを力業で作り出すのに、特定の研修医を潰すのは効率のいい方法だ。10人ぐらいの集団をまとめるとき、「犠牲者」を一人出せば、集団の残党は共犯者意識で強力にまとまる。チーム医療の時代、チームは指導者の下に協力にまとまる必要がある。少々の犠牲者はしょうがない。

*1:あ、筆者の先生は、おそらくイジメを擁護したり、推奨しているわけでは無いと思うので誤解のないよう