ヤマハ、klipschのフルホーンスピーカー「Klipschorn」

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050721/yamaha.htm

クリプシュは、'46年に創業した米インディアナポリスのスピーカーメーカー。日本での知名度は低いが、ホームシアター用スピーカーやインウォールスピーカー、劇場用スピーカーなども手掛けており、米国における2004年前期のスピーカー売上では、12.1%のシェアで第1位。映画館用スピーカーでは約50%のシェアを獲得。

JBLとかBOSEとかEVとかだけじゃないのね。

 上部のエンクロージャには、コンプレッションドライバーとホーンツイータ、コンプレッションドライバーとミッドレンジの2基をマウント。下部のエンクロージャには、38cm径のエクスポーネンシャルホーンを採用している。

 エクスポーネンシャルホーンは、‘40年代にクリプシュの創立者ポール・W・クリプシュが考案した独自のフォールデッドホーン(折り曲げホーン)で、断面積が次第に大きくなるホーンをエンクロージャーに折りたたんで収納したもの。実用的なサイズを保ちながらホーンを長くでき、低域再生能力を高められるという。

 なんか用語がおかしいような。
 ホーンスピーカーの形式は、長さに対する面積の広がり具合で決まる。普通に"円錐"で作ると、距離の二乗に比例した断面積になってしまうが、もっとゆるやかな広がり方が望ましいとされている。だから、エクスポネンシャルホーンというのだ。これは、ラッパのような形になる。
 http://www.miida.net.it-chiba.ac.jp/acoust/
 http://www.audiosharing.com/people/iwasaki/houkou/hou_22_1.htm

 このエクスポーネンシャルホーンは、ホーンの喉の所から一定の距離Xだけ離れた所の断面積が次の式で表わされるものだ。
 断面積=のどの断面積em-x
mは広がり系数と呼ばれるもの。
 eは自然対数2.718……
 ひろがり系数mによってカットオフと呼ぶ低音の下限周波数がきまる。
 低域遮断周波数=m×音速×1/(4×3.14)
 ひろがり系数=4×3.14×低域遮断周波数×1/音速
 こうして計算された遮断(カットオフ)周波数は、実は無限に長ホーンに対してで、現実のホーンのように寸法がきまっていると開口の大きさでも遮断周波数は制限を受けている。それは開口の周囲長さと等しい波長の音となる。つまり開口の周囲長さが使用周波数の波長より長ければよいということになる。

単に、

 上部のエンクロージャには、コンプレッションドライバーを用いたホーン型ツイータ、ミッドレンジの2基をマウント。下部のエンクロージャには、38cm径のコーンを用いたクリプシュホーンを採用している。

 クリプシュホーンは、‘40年代にクリプシュの創立者ポール・W・クリプシュが考案した独自のフォールデッドホーン(折り曲げホーン)で、エクスポーネンシャルホーン(断面積が次第に大きくなるホーン)をエンクロージャーに折りたたんで収納したもの。実用的なサイズを保ちながらホーンを長くでき、低域再生能力を高められるという。

の間違いカナ間違いカナ。

でも、

また、リスニングルームのコーナーに設置することで、壁面や床面をホーンの延長部として利用する「コーナーホーン形式」を取り入れた設計を採用。スピーカーと壁面と床面の3面を鏡のように利用し音波を反射。ホーンの実効長を倍増させることで、豊かな音場再生が行なえるとしている。

この辺の記述をみると、あまり音響についてわかっていないような気もする。ま、マニアが砲火を浴びせればそれでいいし、浴びせる必要がなければそれはそれでいいのかな。

追記。ヤマハの記事を見たら、ちゃんと書いてあった。ライタが、原文コピペだと不味かろうと思って、てにをはを変えて前後を入れ替えたら、意味が歪んだものと思われ。

「クリプシュホーン」は、3ウェイ・フルホーンスピーカーシステムで、2ピース状のエンクロージャー下部、エクスポーネンシャル(注1)の折り曲げホーン部に15インチ(38cm)口径ウーファーを使用。さらに、トップハウジング部にコンプレッションドライバー+ホーンのミッドレンジ、コンプレッションドライバー+ホーンのツイーターをそれぞれマウントしています。いずれのユニットもホーン方式との相乗効果によりナチュラルな再現性を獲得、クロスオーバー周波数450Hz、4.5kHzにてスムーズな帯域分割を実現しています。また、ウーファー部に採用された、1940年代にクリプシュ社の創立者ポール・W・クリプシュが考案した独自のフォールデッドホーン(折り曲げホーン)は、断面積が次第に大きくなるエクスポーネンシャルホーンをエンクロージャーに折りたたんで収納したものです。リスニングルームのコーナーに設置し壁面や床面をホーンの延長部として利用するコーナーホーン形式によって、豊かな音場を実現できる点に大きな特長があります。