http://d.hatena.ne.jp/mkomiya/20040929#p1
もちろんラノベで面白いのも多いでしょう。優れた作家も出てかもしれません。しかしね。自分を変えてくれるような作家がいますか?
見方が揺さぶられる作品がありますか?
眼鏡萌えでもかまいませんが、動物化といえるような、閉じたワッカの中の「感動」を味わうために
わざわざ貴重な時間を提供しても、意味が無いと思っているのですよー。
メイド可愛いかもしれない。「ふにゃーん」って転ぶと萌えるかもしれない。でもその瞬間を「機械的に感動する」だけじゃないですか?
それが、動物化だし、けっきょく麻薬といっしょですよ。脳内麻薬精製装置。
「ニンゲンなんて、所詮、ワッカの中で生きているんだ。ヘヤという小さなワッカで過ごす引きこもりを哂うニンゲンだって、せいぜい家庭や会社や学校なんていうワッカの中で生きているに過ぎない」
なんていう言葉は正当ではない。ワッカの大きさ、質こそが重要なのだ。
「所詮、ニンゲンは地球というワクに閉じ込められている」
なんて言葉にも意味が無い。
ただ、普通の人にとって、ラノベというワッカは今まで体験したことの無いワッカ、外なるワッカだったと思う。閉塞したワッカであるけれど、外部からみれば、それはそれで他者なるワッカだった。ある意味、そのワッカ自体が興味の対象となっていた。そろそろ、このワッカ自体が消費されつくされようとしているようだけど。