ちょっと返信:ライトノベル定義論に意義はあるかな?

TBどうも。

http://d.hatena.ne.jp/sukeza/20060723
ライトノベルの定義を考えることは、非常に興味深いと思われます。
私の意見は、id:sukeza氏に近いのですが、Web上の論争(?)を見るに、「ジャンル」や「カテゴリー」という単語の意味がぶれているように思われました。私は、これらの言葉について、id:sukeza氏の用例に近い捉え方をしています。割と狭い意味での主題、スタイルを指す言葉として「ジャンル」を使い、もうすこし広い分類として「カテゴリー」を使う。「ラブロマンス」を「ジャンル」とするなら、「ハリウッド映画」がカテゴリー、というか*1
 そのへんの言葉の使い方の点で齟齬があるように見受けられました。法律や学会で決まった言葉ではないので、ある程度説明してから使うと、そういうところでの誤解が避けられたのではないかとおもっています。

TBどもども。

http://d.hatena.ne.jp/akisue2/20060722#1153588401

  • ユーザーにとってのライトノベル:ノベルゲームや、ある種のミステリーなどの文字列メディア、さらにはマンガアニメと地続きになっている。
  • メーカーにとってのライトノベル:出版社にとって、ある本が「半分電撃で、半分角川文庫」なんていうことはありえない。もし、文章が中間的な内容だったとしても、電撃で出すなら絵師に依頼するだろうし、角川文庫で出すならアニメ絵表紙にはしないだろう。このへんで、排中律がはたらく。
  • 作家にとってのライトノベルラノベを読んでラノベを書く人もいるし、ラノベを書いている意識がなくてもラノベレーベルで出版する人もいるし、ラノベを書こうとしてラノベを書く人もいる、と。ノベルゲームを書いてラノベを書く人も。

と、こういういくつかの分類が交錯したところにラノベがあると思っています。




参考
Wikipedia:ジャンル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%AB
http://d.hatena.ne.jp/REV/20050823#p5

*1:とはいえ、ハリウッド映画というと、資金を投入した娯楽大作を指すジャンル、日本映画というと中略な非娯楽非大作映画を指すジャンル、として捉えられたりもするけど