魚ではなく釣り方
『授人以魚 不如授人以漁』という言葉がある。
飢えている人に魚を与えるか、釣り方を教えるか。ただ、『この淵ではこのへんがポイントだよ』という教えでは他の淵では通用しない。魚の生態や淵の構造などを教える? 淵が干上がったら狩りをする必要がでてくる…
そんなわけで、近代日本の小学校では読み書きそろばん、公民を教え『魚を釣りたくなったら図書館で釣りの本を読んで釣り方を学べる』ように教育し、ついでに『肉も魚も食べられずに飢えるようであれば行政に相談するように』という思想を教えており、魚の釣り方は多分教えていない。