なんていうか、デスクワークには向かないと感じた。
ゲーミングチェアは自動車用座席を転用したものが起源であり、自動車用座席は運転の都合上、車体の構造上座面を沈ませ座席前方を上げて制動時のGを受け止め、また上下方向を低くしヘッドクリアランスを確保する仕組みになっている。また、コーナリング時に肩をサポートするため張り出しがある。ついでにいうと衝突時のムチウチ防止にヘッドレストが装備されている。首の両側の穴は5点式シートベルト用の名残だ。
デスクワークには正立からやや前傾が普通だが、少なくともこのチェアでは前傾機能はないので膝を抱えるような姿勢になる。このへん、ヨドバシで「ふあ~ラクチンラクチン」とやるのではなく、机に向かい、少なくとも机を想定してシミュレーションすべきだったか。
で、『休養を取る』という点では最高。160度、水平に近い状態に倒れるので『血が上った頭』が安らぐ。グリーン車以上である。ただ、ロッキングは10度確保されてはいるが普通の事務机では容易な座りながら『30秒休憩』と背中を倒す、には向かない。『ふへぇぇぇぇ、休もう』とレバーを引いてリクライニングして3分休む、そんな感じになる。このへん良し悪しだね。