「なぜ」の答え

生物の不思議な特徴について、オランダの動物行動学者ニコ・ティンバーゲンは、四つの「なぜ」に答えなければならないと考えた。それがどのような仕組みであり(至近要因)、どんな機能をもっていて(究極要因)、生物の成長に従いどう獲得され(発達要因)、どんな進化を経てきたのか(系統進化要因)の四つの要因である。

https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0168-g/

「なぜ人を殺してはいけないのか」という命題と、今のSNSでの議論に共通する「当事者性」の問題

https://togetter.com/li/1957657


「「である」から「べし」は導けない」というヒュームの法則が存在する。これを援用すると当為には理由がない。結局、「〇〇すべし」とか「〇〇ゆべし」とか「〇〇あべし」とか『当為』を掲げる集団が棍棒とか槍とか銃とかHIMARSとかを撃ち合って争い、この先生きのこった集団のもつ『当為』が拡散するという、それ以上でもそれ以下でもないオチになると思われる。


むかーしむかしの"なぜころ問答"の時の気に入った回答は「『いけない』って言った奴に聞け」だった。民主主義国家では啓蒙思想の流れで基本的人権の尊重とその実現手段として刑法を定める建前だったかな。君主制であれば殺人は「君主の財産たる国民の毀損」、神権政治であれば「神の意思に反する」という理由が「なぜ」の答えになる。