えー、AかBかで悩んで、「AもBも手に入る」のが喜劇、「AもBも失う」のが悲劇、どっちかを捨ててどっちかを得るのがドラマである。
人でも組織でも、「Aという悪いところと、Bという悪いところがある」のが悪玉、「Aという良いところと、Bという良いところがある」のが善玉、「Aという悪いところと、Bという良いところがある」のが悪役である。
というわけで、リコリコも「管理体制下の幸福か、自由な不幸か」という二者択一を迫ると… そういうのが好みの人もいるかな。
クール前半で"管理体制下の幸福"を提示し、そんで管理体制故の『抑圧』を示唆する*1。テロリストの彼くんは後者の選択肢を説明する。ほんで最終回、二人は共に過ごすためにDA本部を破壊しDAの管理の及ばない東南アジアの港町、ロアナプラへ… みたいなオチも好きなんだけどね。あ、「記憶か、命か」という選択もここ10年の流行なので、そういうのでも。
逆に、「東京低地は雨に沈んだが、晴天をもたらす商売で稼いだ金を突っ込んだ暗号資産を売り抜けていて、ハワイで遊びまくる帆高・陽菜」みたいな天気の子、というのはどうじゃろ。
*1:二人の別れね