"博士にまでなったのに、なぜ報われないのか"

http://toyokeizai.net/articles/-/103023

昔は優秀で勉強熱心な人を「末は博士か大臣か」と評した。現在はいずれの肩書きも神通力を落としている。特に技術者については、博士号の取得後、期間の限られた研究に従事する博士研究員(Postdoctoral Fellow、ポスドク)が増え、大学の教員にもなれず企業への就職もできないという問題がクローズアップされている。
これは、1995年に科学技術立国を目指す法律が施行されて博士号が量産される一方で、その後の少子高齢化による大学のポスト不足と、景気低迷に伴う企業の研究開発費削減によりミスマッチが拡大したためだ。しかし、嘆いていても始まらない。当事者3人の生き様から、ポスドク問題の実態と解決策を考える。