単語力

「読解力」のある人には「読解力」のない人がいったいどう世界を見ているのか想像が付かない。書いてあることが読めない、読んでも理解できない、ということが理解できない。おそらく外国語を読むときに私たちが苦労しているのと似ている苦労を「読解力」のない人はしているのだろうな、とは思うのだが、じゃあどうすれば読めるようになるのかというと、基本的には単語力を増やすのが先決となる。

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090815#1250272118

 英文で、分からない「単語」が増えていくと、ストーン、と分からなくなり、読む意思がズドンと下がる。
 日本語でも、7割分かっている事象を読み、8割くらい分かるようになる、というのが面白いので、6割とか4割しか分かっていないと、何が主題になっている文かすら分からなかったりする。

「受験国語」においては、設問の背景に「道徳」観念があり、出題はその「道徳」律に沿っているかどうかが暗黙に問われている。と石原千秋が指摘していて、これはたいへん指導に使える考え方

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20090815#1250272118

よく、天声人語を読めとか、書き写せ、と言われたのは、そういうことだったのか。
実家では、朝日新聞とか赤旗新聞とか購読していた時代もあったので、割と道徳律に沿った回答ができた。

だいたい、問題文を読まなくても、回答が想像できるもんな。
「問8:筆者の主張はどのようなものですか」
「答え:以上により、政権交代が必要である」
みたいな?