市民権とか永住権とか国籍とか

まず、市民権や公民権が「権利」であることに対し、国籍は国への帰属状態を表す言葉です。市民権と国籍は同意語のように使われることが多いですが、日本のように、そこに住んでいた人たちを中心に国家が形成された場合、国への帰属状態である国籍が存在して始めて、国民としての権利である市民権が発生すると考えられます。
アメリカのような移民国の場合は、citizenship(市民権)を取得した後にnationality(国民性)というものが生まれるのだと、アメリカ人の若者が言っていました。 citizenship と nationality の順番が違う、というのです。

http://www.gcnet.at/citizenship/citizenship-nationality.htm

 というわけで、概ね、国籍が存在して始めて、市民権が発生する日本でも、市民権を取得しているが国籍を取得していない人間もいる、と考えれば、別段不思議は無いような。日本に住むなら、ワールドカップは日本代表を応援し、戦争になったら日本軍に志願する必要がある、みたいな書き込みを見たことがあるような気がしたが、まあ、いくつかのステイタスをつくり、義務とか権利とか調整すると便利だと思う。永住権はPermanent Residenceでいいのかな。