http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20081007/159304/
パリモーターショー2008(Paris Mondial de l'Automobile 2008、一般公開日:2008年10月4〜19日)では、展示車の横の車両説明に加えられた「CO2排出量のレベル」が注目された。このレベルは、2007年12月5日にフランス政府のエコロジー・持続可能な開発国土整備局が定めた環境インセンティブ税制に沿ったもので、1km走行当たりのCO2排出量をg/kmで表記し、A〜Gまでの7段階評価を示したもの。レベルAは100g/km以下、レベルBは101〜120g/km、レベルCは121〜140g/km、レベルDは141〜160g/km、レベルEは161〜200g/km、レベルFが201〜250g/km、そしてレベルGが250g/km以上となる。
フランスの環境インセンティブ税制では、CO2排出量が少ない新車を購入した場合は奨励金が支払われ、CO2排出量が多いレベルでは追徴金を徴収される。上記のレベルAでは1000ユーロ(14万円、1ユーロ=140円換算)、レベルBでは700ユーロ(9万8000円)、レベルCは二つに分類され、130g/km以下では200ユーロ(2万8000円)の奨励金が支払われ、それ以上はレベルDと同様に奨励金・追徴金ともに影響しない。レベルEは二つに分類され、161〜165g/kmが200ユーロ、166〜200g/kmが750ユーロ(10万5000円)、レベルFが1600ユーロ(22万4000円)、そしてレベルGは2600ユーロ(36万4000円)の追徴金が課せられる。
今回の展示車両の中で気付いた中で、レベルAはドイツDaimler社の「Smart」ディーゼルモデルの88g/kmだった。ホンダの「シビックハイブリッド」は109g/kmでレベルB。市販前のモデルは表示していなかったが、スズキ「ALTO」が103g/kmでレベルB、トヨタ「iQ」が99g/kmでレベルAとなる。
このへんにも表が。
米環境保護局(EPA)2008〜2009年
http://workshopsuzuka.blog.so-net.ne.jp/2008-10-09
車名 燃費 (City/Highway) MPG
FTA75テストモード(市街地/高速道路), 平均, ユーザ燃費, 燃費km/L, CO2
ディーゼル車 (マイル/ガロン)
ジェッタ2.0 6M/T 2009年(30/41)34 49.0 20.7km/L 143g/km
2.0 6DSG 2009年(29/40)33 46.0 19.5km/L 154g/km
ハイブリッド車 (マイル/ガロン)
プリウス CVT 2008年(48/45)46 46.0 19.5km/L 104g/km
シビック CVT 2008年(40/45)42 44.3 18.8km/L 109g/km
カムリ2.4 CVT 2009年(33/34)34 34.2 14.5km/L 156g/km
XJ Jaguar が1km走行するにあたり249g、レクサスの600h、12.2km/Lに190.3g/km。
燃費系は、走行モードによって結構数字が変わるので注意。
ハイブリ+CVT系は、テスト燃費に最適化してるなぁ。
レベル | CO2排出量 | 奨励金/追徴金 | 車種 |
---|---|---|---|
レベルA | 100g/km以下 | +1000ユーロ | 「Smart」「iQ」 |
レベルB | 101〜120g/km | + 700ユーロ | スズキ「ALTO」,CIVIC HV,PRIUS |
レベルC+ | 121〜130g/km | + 200ユーロ | |
レベルC- | 131〜140g/km | + 200ユーロ | |
レベルD | 141〜160g/km | ±0 | カムリ2.4 CVT,ジェッタ2.0 D |
レベルE+ | 161〜165g/km | −200ユーロ | |
レベルE- | 166〜200g/km | −750ユーロ | LEXUS LS600h |
レベルF | 201〜250g/km | −1600ユーロ | XJ Jaguar |
レベルG | 250g/km以上 | +2600ユーロ |
参考:国土交通省データ
http://www.mlit.go.jp/jidosha/nenpi/nenpilist/nenpilist0803.html
ワゴンR 101
アルト 97
エクスプローラーXS 369
レンジローバー 422
CLK63 415
フォーツー 125
カイエン ターボ 407
911カレラ 294