トリアージと災害弱者

トリアージする上での考慮因子として、「災害弱者」という因子が取り上げられていた。

古典的なものとしてCWAP
C:child 子ども
W:Woman 女性
A:Aged people 老人
P:Poor and Patient 貧困者、病人


最近では、女性を除外しw 慢性疾患患者、旅行者、妊婦を加えているとか。
CEHCTP
C:child
E:elderly people
H:handicapped
C:chronically ill
T:tourist
P:pregnant


 「トリアージ」が採用されると、弱者が切り捨てられるのではないか、という意見もある。全体最適はナチ、とかね。
近代国家に住んでいる、住まざるをえない、住みたい我々(全ての日本人ではない)は、より良いトリアージのポリシーを策定し、それを担当者に遵守してもらうよう、理解し、訓練してもらう、そのへんで満足するしかないと思う。ポリシー策定には、現場の人も、管理の人も、哲学者も倫理学者も頑張ってもらおう。そして、ポリシーに不具合があれば、適宜修正する。そんなふうに。
 医師も看護師も救急隊員も、同じポリシーを共有し、複数回の「トリアージ」を行うことで、アンダートリアージ、オーバートリアージを防止する。「トリアージ」マニュアルを投げ捨てて、哲学書の原書をリュックに詰め込むより、その方が現実的だとは思う。