分類の限界な話

http://d.hatena.ne.jp/trivial/20080224/1203784702

絵画の分類については、暗黙の前提がある。
いま思いついただけなんだけど。


芸術には、時代によって制約となるコード(規範)があって、その規範の中で技量が発揮される。ある先駆者はそのコードから解放され、新しい表現を産み、それは新たな時代をつくる。それは進歩であり、素晴らしいものである。


そんなの。


ギリシアローマから、宗教芸術、それでもってルネサンス、エキゾチックジャパン、印象派シュールレアリズム、キュビズムポップアート、以下。当時は、今より芸術家の数が少ないため、交流はサロンとか画壇とか、そういうやりとりがすくなからずあった。
 ○○は、アカデミーで古典芸術を学んでいたが、○○展を見て○○主義に傾倒し、○○画会に属すが、次第に距離を置くようになり、○○派の重鎮と呼ばれるようになる。
 みたいな。


 と、あのへんの分類は、表現とその製作思想が系統進化を辿っていたために分類が可能になっている。現代だと、ちょっと難しいかも。


 まあ、イルカとマグロとサメ、格好は似ているし、どれも食卓に上るが、進化論的には全然違い、イルカはマグロより牛にずっと近いが、牛は食べてよくてイルカは殺してはいけなくて、イルカは駄目だけどイ○○には爆弾落としていいとか、それが分類というものです。