"違うよ、ぜんぜん違うよ!"

前回のエントリへのブックマークで、いくつか「BI(ベーシックインカム)はシングル(独身者)に厳しすぎる制度だ」という意見がありました。「独身税」「就業シングルが子沢山のイケメンの踏み切られ台になる」などの意見もありました。


違うよ、ぜんぜん違うよ! (←これどうやって文字大きくするんですか?)

http://d.hatena.ne.jp/repon/20080127#1201416212

炎にまかれても、鎮痛剤のめば、いたくないから平気だね!(←別に文字はおおきくしない)


まあ、もし導入したとして、高所得者の逃避、中層所得者のモチベーション低下は、原資の毀損につながり、すると、国債増発か、増税か、BI支給額の低下を招く。税率上昇は高所得者の逃避や中層所得者のモチベーション低下を加速するし、国債増発は、まあ、同じようなものか。で、支給額低下はBIの意義を消失させる。そういう悪いスパイラルに陥らないといいですね。

ちょっと追記。

 もし、恒久的にBIが続くと仮定するなら、中年シングルに対して
「あなたの老後を支えるのは、彼ら子供たちであり、子供たちの扶養には応分の負担を求めたい。彼ら子供たちなくして、あなたの年金は、老人医療の負担軽減は、実現されない」
と説得できると思う。
「老後は、財産抱えて海外に移住する」「自前の保険で全額賄える」
なんていう人は少ない筈。


 で、十分なBIが支給されると、人は、モチベーションを「失業への恐怖」でなく、「自己実現」に求めるようになるだろう。うん。傾向の問題。就職による自己実現でなく、家族を持ち、子供をつくることによる自己実現を先行させ、さらなる豊かさが得られるときにのみ働く。それがマクロ的に経済を伸ばす方向に働くのかそうでないのかは、やってみないとわからない。ただ、梯子を外された思いをする人もいるだろうな、という感じ。