コンテンツ・デイトレーダーの憂鬱

インターネットを絶えず巡回して、そのときどきの話題にすぐに喰らいつき、流行の兆しをいちはやく感じ取り、人気の作品をすぐに注文する。そういう人たちの集団があって、感情か思考かそういった何かを彼らは共有している。それを続けるのは大変なんだな、と感じるようになった。気を抜けばあっというまに置いていかれる。アイマスMADの進化の系譜とか追っかけてないし、初音ミクなんて数日遅れで知ったし、ヱヴァは観たいけど観てないし観る予定がないし、“文学少女”も海原の新シリーズも買ってないし、DDD2も買ってないし、電撃の新刊はそろそろ店頭に並んでいるし、今期のアニメをすべて観ることはできないし、今月の新刊を全て読むことはできないし、はてなの中に限ってさえ複数の話題が同時進行して俺はそのうちのいくつかを流し読むだけ、インターネット上の全てのテキストやピクチャやムービーとなると、それらの存在を把握することさえ不可能。当たり前の話だけど。置いていかれてるなぁ。

http://d.hatena.ne.jp/sunanotori/20070909/1189265140

 自分の好きな作品を読んで、ああ面白かった。Blogに書いて、他人の感想を読んで、ふう、良かった。
 こういうのは、インターネットでは長期投資で、利回りが低いのです。
 ラノベは早売り。エロゲはFG。映画は試写会。そして、さっと感想を書いて、大手サイトの感想リンク集にリンクしてもらう。ブックマークは一桁…
 そういうコンテンツ・デイトレードの為には、パソコンをたまに見る、なんていうのではなくて、24インチディスプレイを3枚とか6枚並べて、どのコンテンツに「そろそろ一言、いっておこうか」、どのコンテンツに「終わった」といおうか、取引を繰り返す必要があります。
 ただ、華々しいデイトレーダーも、皆が皆儲かるわけではありません。本業の儲けを、コンテンツ・トレードに投資する位の方が、長続きの秘訣、かみしれません。