かもしか論法と、ネタ化な対応

 えーと、単なる事実誤認であれば、正しい事実の指摘で間に合います。
 記憶違い、ソースの誤り、ミスタイプ、いろいろありますね。
 弾道ミサイルの高度が、300mか300kmか、というだけの問題とか。


 これが、もうちょっと複雑な概念の誤りとなると、訂正するのが難しいというか面倒くさい。
 起爆前のミサイル弾頭を破壊するのと、正確な位置で破壊するのと、被害は同等なのか?
 核弾頭は精密な起爆によらなければ核反応が起きないし(なので、核実験が必要)、化学兵器生物兵器は精密な濃度コントロールが必要だし。これは、単なる知識不足なのか、それとも、読者の知識不足に付け込んだ洗脳なのか、大掛かりなギャグなのか、見分けがつきづらい。


 さらに、ロジックの欠陥となると、ネタなのかネタなのかネタなのか、区別をつけるのも難しい。
 ありがちなのが、「かもしれない」「可能性がある」という、かもしか論法だ。
 ほぼ、どんな論理式でも、「かもしれない」「可能性がある」とつければ真になる。酒酔い運転で蛇行したおかげで歩行者を轢かずに済むかもしれないし、シートベルトのおかげで車両火災から逃げ遅れる可能性がある。そんなの。で、いちいち論理とは…とタイプするのは面倒なので、相手のロジックに適当な語句をいれて、ロジックの欠陥を鑑賞するという寸法。


 なーに、免疫力がつく。