雫にみる「絶対的他者」

http://web.archive.org/web/20041022141242/www.atlach-nacha.com/rd/hakkenden.html
via http://d.hatena.ne.jp/crow_henmi/

 改めて見ると、雫と他の作品との違いは「絶対的他者」の有り様に基づくと言える。

そして、女生徒を救おうと行動する時の彼も、いまだに「幼児的な妄想」の世界を生きている。だが、彼の前に現れたのは彼の欲望をすべて満たしてくれる母ではなく、恐るべき自然、絶対的他者である女性だった。彼は挫折する。