幸福の定量化

 幸福の定量化は難しいのですが、ストレスの定量化は広く行われています

ホルムスとレイの、ライフ イベント ストレスの研究。http://www.westy.co.jp/nagura/stress2.html
っていうか、こういう研究がストレスという概念を広めたらしいのですが。

 結婚が、意外に高いスコアを有していることに、驚く人も多かったと思います*1。単にストレスを減らす為には、刺激を減らして体外から麻薬を打つか、脳内麻薬を出させればいい筈なのですが、これではびっくりするほどユートピアですね。

 幸福を、欲求の実現と解釈した場合、欲求をレベル分けすると話を整理できるでしょう。マスローの五段階説とか。
http://grev.g.hatena.ne.jp/keyword/rev%3a%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%81%ae%e8%a6%81%e6%b1%82%e4%ba%94%e6%ae%b5%e9%9a%8e%e8%aa%ac

第一段階 生理的欲求

第2段階 安全を求める欲求

第3段階 所属と愛の欲求

第4段階 自尊の欲求

第5段階 自己実現の欲求

 さて、この仮説では低い段階に位置される、物質的要求は、ゼロサムな面があるために自由を制限しても均等に分配するのがユートピアのお約束です。宝石、通貨、そして競争における入賞など、限られたリソースは奪い合うという形を取らざるを得ません。だけど、自己実現の達成には自由が必要です。
 つまり、「幸福」という言葉には色々な要素が入っているという話かと。とりあえず、幸福ゼロサムラノベを置いておきますね。あともう一冊。

電波的な彼女 ~幸福ゲーム~ (スーパーダッシュ文庫)

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紅 (紅シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

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*1:夏の葬列、の読者なら納得かもしれませんが