魔法鍵師(ロックスミス)カルナの冒険 (2)

読了。
 タンブラー錠の原理についてちょっと知っておくと面白さが増すかもしれない。ダイヤル錠の原理は知らない。パターンマッチングという、どちらかというとパスワード探しのような手法はPC関係に近い。

 えー、見習い鍵師の主人公が、師匠と事件に巻き込まれて、という前作。本作は、試験を受けることになった主人公が、ツンデレ(まだデレ期ではない)少年にフラグを立てられてしまう話。なんというか、「物語の外部に在る主人公に」「どのように物語を起動させて」「どう解決のプロセスを記述するか」というのが皆困るところだと思うけど、ここでは試験という、トーナメントと並んでありふれたイベント展開を用い、上記の錠前の機構を利用することでユニークさを出している。

 自分の場合、ロックスミスという仕事をどうシナリオに生かすか、この一点に興味があって読んでいるが、他の人にとってはどうなんだろう。もし、海原雄山山岡士郎が料理でもってエイリアンと戦う話を作ったら*1

*1:妖神グルメは未読