comic 新現実 vol.3

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 吾妻ひでおインタビューが秀逸。美少女同人誌の原点、シベールが、コミケで勢力を伸ばしていた、やおい同人誌への対抗だった、という証言が面白い。やおい、ってキャプ翼以後だと思っていたもので。

 みなもと太郎インタビュー。

 ヲタクの街、ヲタシティー。カーテンウオールの、高層ビルが立ち並ぶ近代都市だ。それを見上げて、大塚英志、この街を発展させたのは俺達だ、と息巻く。ちっちゃな町に、鉄道を敷いて、資本を入れて、あの頃はまだレンガ造りの建物だったな。でも、この地に町を作ったのは先生でしたね。吾妻ひでおは言う。あっちの街から逃げて、向こうの街へ逃げ込んで、ちょうどこのあたりにあったここが、住み心地がよかったんだ。仲間と町を作って、そして、いまは、ガス工事をしている、と。そこへやってきてみなもと太郎。俺が最初にここに来たとき、なにもない野原だったぞ、ここは。小奇麗になって、住みづらくなったもんだな。
 そんな彼らを尻目に、ヲタシティーでは今日も萌え要素を求め人々が交錯する、のだった。