未スを

 式子ルート、読了。衒学的だなと、特に感じたルート。自己のアイデンティティーを言語化した自己規定で保っている式子は、特別でありながら自然に自己を保っている霞に興味を抱き、霞が慕う主人公に接近する。カオスが定常化した状態を成立させ、特別な自分を実現するが、それは本来の自己ではないというアイデンティティーの危機を招いた。そして彼女は…なんて記述してみる。
 らぶらぶエチな、親友の霞が羨ましくなり主人公とエチしたけど、エチに耽溺してるうちにちょっと怖くなり、また原点からやり直そう、と、そんな話。自己規定の言葉に溢れた会話はどことなくリアルに感じたり。