大学の話

大学の意義は、実学のみにあるのか。という話。

西洋の人文学科の話が例示されているが、西欧の大学も、実学から出発していると記憶している。
http://www.juri.konan-u.ac.jp/home/kuroda/daigakuhougakubu.htm


3専門学部+教養諸科(Liberal Arts)
 ・神学部(Theology)
 ・法学部(Jurisprudence)
 ・医学部(Medical science)
 ・七自由学科(文法学、論理学、修辞学、算術、幾何学音楽理論天文学

http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2005/01/shutodai.html


 リンク先のブログでは、「大学って、『効率』だけを求めて良いのだろうか」という言い方で問題が提起されている。でもね、これは経営学のターミノロジーで言うと明らかに「誰もそんなこと聞いてない」類の問いですよ。首都大を肯定するつもりなんてさらさらないが、少なくともこのような言い回しの問いを立てた時点で、大学人の共感は集めても世の中の人の共感は決して集められないだろうね。
 と、こんな話もあるが、どうだろう。効率だけを求めている、と思われる企業も、スポーツやらメセナやら先行研究やらに多大な金銭を投下している。単に効率だけを求めるなら、研究は外部委託、製造は外部委託、経理は外部委託、スポーツへの参加は中止して、えっと、経営も委託すれば効率は最高か。そういう企業ばかりではないことを考えると、無駄なことに意義を見出す人間もいるということか。逆に、宇宙開発のように、実学よりでも激しい再評価の対象となっている分野もある。


 個人的には、多様性こそ維持されなければならないと思う。それを、国家が後押しするかどうかは別の話。