飛行機のたとえ

 えー、前も書いたかな。
 地上設置固定型の機械はちょっとくらい重くてぼろくて非力でも問題はない(※あります)。性能なりの使い方をすればいい。


 ところが、飛行機とかロケットになるとそうはいかない。『頑丈ならええやろ』と補強しすぎると重くて飛ばない。『軽けりゃいいだろう。エンジンの排気量を半分にしよう』と馬力を落とすと飛ばない。『胴体も、主翼も金掛けていいもの作った。ジョイントは予算がないからてけとーで』とやるとジョイントが折れて墜落する。いやまあなんとか離陸できたなんていうのは序章の序章で乱流とか振動とかそういうのにぶちあたってからが製作という話が昔にあった気はする。


 そんなわけで、機関車を作ったからといって飛行機が作れるわけではない(※つくれないとは言ってない)。重い鉄ではなく軽合金で、重い蒸気機関ディーゼルエンジンではなく軽いガソリンエンジンジェットエンジンが必要になる。インテグレーションの能力って奴ですね。



 兎にも角にも、少なくともiPod touch 3rdの頃にはAppleは端末を『飛行』させることができた。日本のスマホは弱い発動機に重い機体で地上を走る風力電車、鳥でいうと鶏や駝鳥のような状態だったのではないか。